■「もうオナイウは第1候補だよ」

―もし、オナイウが代表デビュー戦でゴールを決めていたら……

大住「けど、あれによってオナイウは少なくとも毎回は代表に呼ばれるくらいのアピールを残せたんじゃないの?昨日は15番をつけていたけど、大迫の控えナンバー1候補になったんじゃないかな」

後藤「まあ、15番は空いた番号をたまたまつけただけだけど」

大住「懸案だったからね、大迫の穴というのは」

後藤「大迫がいないときのテストを、いつかはしなくちゃいけなかったんだけど、その絶好の機会を大迫がくれた」

―オナイウはそれを見事にモノにしたわけですね。

大住「もう第1候補になったと思うよ」

―オナイウは若い頃が不遇だっただけに、胸に来るものがありますね。

後藤「けっこう時間がかかったね」

大住「オナイウは毎年うまくなっているんだよ。よっぽど、高校までサッカーを教えてもらってなかったんだな、という感じがするよね。今では技術もどんどん身についているし。

 だって、あの頃は下手だったんだもん。ボールは全然止まらないし、使えなかったよ。ミシャ(ミハイロ・ペトロヴィッチ)だって使わなかったじゃん。それですぐにどっか行って。レノファ山口で少し良くなって、そしたら横浜F・マリノスに持っていかれちゃった。浦和レッズにいなくて正解だったかもね」

―浦和レッズでは、少し別格でしたよね。少し離れたところに座って。

後藤「横浜F・マリノスがよく取ったなと思ったもん」

大住「やっぱり可能性を見ていたんだと思うよ」

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