【J1分析】浦和、名古屋相手に“価値あるスコアレスドロー”(1)リカルド監督「シーズンの最初は今日のような試合はできなかった」コメントの真意の画像
浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督 撮影/中地拓也

■5月30日/J1第17節 浦和レッズ名古屋グランパス (埼スタ)

 5月30日にJ1リーグ第17節が行われ、浦和レッズは2位の名古屋グランパスをホームに迎えた。両者ともに得点は生まれず、0-0の引き分けに終わった。強固な守備を誇る2位の名古屋に対し、直近の試合で見せていた浦和の攻撃力は鳴りを潜め、最後まで相手の牙城を崩せなかった。

 浦和は4-1-4-1のフォーメーションで臨んだ。

 GKは鈴木彩艶。最終ラインは右からDF西大伍、DF岩波拓也、DF槙野智章、左SBのDF山中亮輔はリーグ戦5試合ぶりの先発となった。アンカーはMF柴戸海。2列目には右からMF関根貴大、MF武田英寿、MF小泉佳穂、MF明本考浩が入った。

 ケガで調整が続いた武田はリーグ戦8試合ぶりのスタメン起用。そして、デビューから5試合連続ゴールが期待されたFWキャスパー・ユンカーが1トップを務めた。

 前半の立ち上がり、浦和はいつものようにボールを保持し、相手陣内へ攻め込むシーンもあったが、徐々に相手にボールを握られる展開になった。前半18分、名古屋のFW山崎凌吾がペナルティエリア内でボール運んでシュートを打つが、GK鈴木は左足でファインセーブ。ゴールを割らせなかった。一方の浦和は、前半20分、右サイドでボールを受けたユンカーがドリブルで中央へ持ち込み、そのままシュート。ここは枠を外したが、ユンカーの意欲的なプレーはスタジアムを沸かせた。

 前半27分には相手の右CKのチャンスから、フリーの山﨑がクロスに頭で合わせるものの、ゴール左に反れた。その後も名古屋のペースで試合が進むものの、浦和は集中した守備で跳ね返し、前半を0-0で折り返した。

 後半開始とともに、浦和は武田に代えてMF伊藤敦樹を投入。

 前半よりも高い位置で小泉が動くことで修正を図った。前半と比較するとビルドアップやボール運びの部分は改善され、関根や途中出場のMF汰木康也が得意のドリブルで持ち込んでチャンスをつくるものの、枠を外してしまう。

 後半35分には、途中出場のFW齋藤学にシュートを打たれるが、これはゴール右ポストに直撃。それ以外の場面ではピンチも少なかったが、浦和も名古屋の堅守を崩せず、ゴールが遠かった。試合は結局、0-0のまま終了。浦和のホーム戦連勝は5でストップした。

 デビュー後から4試合連続ゴールを記録していたユンカーにもゴールは生まれず、後半42分で交代し、記録更新とはならなかった。

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