■5月26日/J1第16節 湘南ベルマーレー川崎フロンターレ(レモンガス)
川崎が湘南と敵地で引き分けた試合前、ピッチ内ウォーミングアップの際の“事件”が起きた。
当事者となったのは、田中碧と旗手怜央。いずれもU-24代表に選出され、今では王者・川崎をプレーでけん引する2人だ。この試合でも先発出場を果たした2人の魅力は、戦術眼と運動量だ。
ウォーミングアップの際、田中と旗手は何か食べ物を口にしていた。試合前の栄養補給と思われ、スタッフは透明のビニール袋を持ってそのゴミをすぐに捨てられるように待機していた。最初に食べ終わったのは旗手。しかし、スタッフが田中のほうを向いていると分かるや、自身のゴミをこそっとスタッフのズボンのポケットに入れたのだ。
スタッフはすぐに気づいたが、旗手のほうが行動が早い。すでにゴミをポケットに入れ終える俊敏さだった。スタッフはおどけて笑顔で逃げる旗手を見ながら、ポケットからそのゴミを出そうとする。しかし、その瞬間を見逃さない男がいた。ピッチでも相手のスキを見逃さない背番号25だ。