■5月22日/J1第15節 川崎フロンターレ3ー1横浜FC(等々力)
川崎フロンターレが横浜FCを3-1で下した試合の前に、セレモニーが2つ行われた。一つはかつてチームに所属した武岡優斗氏の引退セレモニー。17番を背負って、守備で等々力を沸かせた男がサポーターに向けて最後のあいさつと“ラストキック”を見せたもの。そしてもう一つが、FW小林悠の300試合出場を祝うセレモニーだ。
小林は、前節のコンサドーレ札幌戦でJリーグ史上121人目のJ1通算300試合出場を達成し、その試合で自らゴールを決めてみせた。相手の背後を完璧に突いた“らしい”ゴールだった。それを記念して小林の家族が訪れ、花束が贈られ、記念撮影を行った。妻と3人の子どもが等々力競技場のピッチに立つと、スタジアムは穏やかな雰囲気に。小林も、サポーターをバックに笑顔で家族写真に収まった。
撮影後、家族4人は競技場の中に引き上げ、小林はベンチのほうに歩いていったのだが、その際、小林は最後まで家族4人にやさしいまなざしを送り続けた。ピッチの上で見せる鋭いそれではなく、実に柔和な“パパの顔”だった。