■5月15日/J1第14節 清水エスパルスー名古屋グランパス(アイスタ)
今季の名古屋グランパスは、すでに2度つまずいている。しかも、ダメージの大きな転び方だった。
最初の転倒は、首位攻防戦となった川崎フロンターレとの連戦だ。日程の都合でまさかの連戦となり、初戦で0-4と大敗。5日後の試合も敗れたのだが、連敗で勝ち点差が開いたという事実よりも、腰が引けた初戦の戦いぶりの方がショッキングだっただろう。
次のつまずきは前節だ。川崎相手の連敗後にセレッソ大阪を相手に得意の「ウノ・ゼロ」で勝利を取り戻したのだが、続く試合で鹿島アントラーズに敗れた。シュートを打てぬままに終わったのだから、完敗だった。
今季も続く川崎の強さを考えると、本気で優勝を狙うなら、もはや後がないと言ってもいい状況だった。本当に強いチームであろうとするのならば、ここが正念場だった。
まさに踏ん張りどころで、名古屋が見せたのは、意地であり、覚悟だった。