■まだ25試合もある
山川哲史や菊池流帆も臆せずにトライをすることで急成長を遂げてきた。これまでの前川もそうだ。湘南戦ではビルドアップの場面で山川へのパスをミスして相手のスローインにしてしまっても、すぐに再び同じチャレンジをした。たとえミスをしても、山口が言っているように、酒井やフェルマーレンら経験豊富な選手たちはそれが意味のあるプレーをしようとしたものであれば好意的に捉えてくれる。
敗れた神戸だが、まだ2敗目。順位も5位だ。今回は結果がついてこなかったものの、試合の中で見失ってしまった自分たちの戦い方を、らしさを失ってしまっていた前川自身が取り戻そうとしてみせたことは、まだここから25試合もあるリーグ戦、そしてクラブの将来にとって大きなプラスに変わっていくだろう。
■試合結果
横浜F・マリノス 2―0 ヴィッセル神戸
■得点
41分 オウンゴール(横浜F・マリノスの得点)
80分 天野純(横浜F・マリノス)