■達成できなかった“鬼木ルール”

 川崎としては、痛恨の引き分けだ。降格圏に沈む仙台から勝ち点3を奪えなかった。ただし、90分だけを見れば、決して川崎が圧倒しているとは言えなかった。仙台はブロックを組んでゲームを作り、後半に勝負に出て見せた。必ずしも攻めていたチームが試合巧者なわけではなかった。

 この試合後、鬼木達監督が話した言葉がすべてだった。

「得点したあと、そこで2点目、3点目を取れなかった」

「しっかり勝ち切る作業を共有しながらやっていきたい」

 鬼木達監督は昨季からチームにある使命を課していた。それは、「1試合3得点」という得点数だ。高いハードルに思えるこの設定は、1点や2点では何が起きるか分からないという“サッカーの怖さ”から発したもの。まさに、今回の試合のために設定していたものだった。

 仙台戦より前の15試合で川崎が奪ったゴール数は「39」。1試合平均にすれば2.6点となる。仙台相手にも2点を奪ってはいたが、もう1点を取ることができなかったために、勝利をつかむことができなかった。“鬼木ルール”を達成できなかったがゆえの代償だった。

 それと同時に、仙台戦は川崎の“ある問題点”を浮き彫りにした試合でもあった。

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