■裏をついた見事なロングアシスト

 今季序盤を昨年末の負傷のリハビリに費やした登里は、疲労を考慮してかこの試合ではベンチスタート。1-0で迎えた70分から出場すると、左サイドバックのポジションについた。左ウイングには同じタイミングで入った三笘薫が入り、2人でコンビを組んだ左サイドから得点シーンを創出した。76分のことである。ガンバ大阪の裏を突いた登里の見事なロングアシストで、三笘が追加点を奪ったのだ。

 副キャプテンの登里は試合終了後に田中の元に向かうと、お願いしてキャプテンマークを巻いてもらった。陽気なキャラクターの登里にお願いされた田中はニヤニヤしながらキャプテンマークを2番の左腕に巻いた。するとこの左サイドバックは、ロッカールームに戻る他の選手に逆らうようにしてある選手を待つ。チームキャプテンのDF谷口彰悟だ。谷口が来ると、“ドヤ顔”でキャプテンマークを見せつけた。谷口は苦笑いを見せた。

 登里はそのキャプテンマーク姿をSNSでも公開しており、よほど気に入った様子。一見すると試合後のおふざけシーンにも見えるが、川崎フロンターレの選手たちの雰囲気の良さを象徴するようなエピソードでもある。まだ今季負けなしということで“無敗の重圧”を感じそうなものだが、それもなさそうだ。

PHOTO GALLERY ■【画像】登里享平が見せた“ドヤ顔”と田中碧のキャプテンマーク姿■
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4