■2位琉球と3位京都の上位対決が実現!
5月5日開催のJ2第12節では、注目の上位対決が実現した。2位のFC琉球のホームに、3位の京都サンガF.C.が乗り込んだのだ。
今シーズンの琉球は、攻守のバランスに優れている。就任3年目の樋口靖洋監督のもとで攻守ともに成熟度を高め、前節までリーグ4位の20得点をあげている。そのうえで、失点も少ない。アルビレックス新潟、ファジアーノ岡山と並んでリーグ最少タイの「7」である。樋口監督は「主体的にボールを奪って、ボールを握る自分たちのスタイル」で、6連勝中の京都を迎えた。
前半は押し込まれた。決定的なシーンは作り出せなかった。0対0で迎えた後半は、清水慎太郎のヘディングシュートが相手ゴールを鋭く襲った。京都にも攻め込まれたが失点は許さず、スコアレスドローで勝点1を分け合うこととなった。
この日が60歳の誕生日だった樋口監督は、「非常に難しい、非常に拮抗したゲームだと感じました。引き分けは妥当だと思います」と振り返った。リーグ最多7試合目のクリーンシートを記録した守備については、「最後のところではやらせない、集中した守備ができている」と評価した。
琉球はアウェイゲームがすべて飛行機移動となる地理的なハンディを背負い、メンバーをほぼ固定しているだけに、連戦をいかに乗り切るかが今後の課題となる。中2日で迎える次節は、アウェイの愛媛FC戦だ。7節から指揮を執る實好礼忠監督がチームを立て直し、12節はジュビロ磐田と引き分けた相手から、しっかりと勝点3を取り切れるか。アルビレックス新潟を追いかける琉球にとっては、負けられない一戦である。