◼︎”新司令塔”が見据えるのは、自身とチームの課題

 今シーズンにJ2のFC琉球から加入し、小泉としてはJ1初挑戦となる。開幕スタメンを掴み、ここまでリーグ戦11試合にすべてフル出場。初めてのJ1の舞台とは思えないほどのプレーを見せている。トップ下やサイドハーフだけでなく、ボランチでも起用され、マルチにこなせる選手としてリカルド・ロドリゲス監督からの信頼も厚い。新体制で迎えた今シーズン、ここまでのチームの躍進は小泉の活躍によるところが大きい。今や、小泉は”新司令塔”として君臨しつつある。

 しかし、小泉に慢心はなく、試合後の会見で口にしたのは、自身とチームの課題についてだった。

 先制後の試合運びについて問われると、「チーム全体としても個人としても、ゆるさが出てしまった。引き締めて修正できないまま(後半まで)いってしまった。リーグ戦を戦っていく中では、1試合1試合がとても大切で、ゆるさがあると順位を積み上げられないと思う。チームとしても個人としても修正しなければ」と、逆転を許した展開について悔やんだ。

 また、自身の課題についても、「もう少し相手の最終ラインを引っ張り出したかったが、チームとしてどこをどう引っ張り出すかとか、選手同士の意識の共有ができていなかった。個人としては、ボールを動かし続けて、(相手が)出てくるまでおびきだすということがもっとできたのではないかと思う。チーム全体を僕がコントロールすべきでした」と話した。

 それでも、軌道に乗り始めたチームで自身の立ち位置を確立しつつある現状について、「チームがやりたいサッカー、目指しているサッカーと、自分の特徴がマッチしているのではないかと思います」と、手応えも感じている様子。「個人としては、チームを直接勝たせられるプレーが全然できていないので、まだまだだと思う」と、さらなる成長への意欲を見せた。

 

■試合結果

浦和レッズ 3-2 大分トリニータ

 

■得点

3分 西大伍(浦和レッズ)

24分 町田也真人(大分トリニータ)

41分 町田也真人(大分トリニータ)

75分 槙野智章(浦和レッズ)

82分 田中達也(浦和レッズ)

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