■琉球の不敗記録を町田が止める!
ミッドウィークは何かが起こる。荒天で再戦となった第3節の大宮アルディージャ対京都サンガF.C.戦を除けば、4月21日の第9節は今シーズン初の水曜のナイトゲームとなった。
FC琉球の開幕からの不敗が止まった。FC町田ゼルビアとのアウェイゲームで、0対3の完敗を喫したのである。
清武功暉と阿部拓馬が序盤にフィニッシュまで持ち込んだが、26分に相手CKの流れから失点し、35分に自陣でのパスミスから追加点を奪われた。後半開始直後の50分には、決定的な3点目を許してしまった。
琉球が無得点に終わるのは、6節の大宮戦以来だ。前後半を通じてシュート3本に終わり、後半は1本も打てていない状況では、樋口靖洋監督としても「完敗」という表現を使わざるを得なかっただろう。
ひるがえって町田である。6節のツエーゲン金沢戦、7節の京都戦と、好調なチームに連敗を喫したが、V・ファーレン長崎のホームに乗り込んだ前節は3対0で勝利し、今節も琉球に3発を浴びせてのクリーンシートである。
ランコ・ポポヴィッチ監督は「攻守に連動して戦うことができた」と話したが、町田は昨シーズンから一貫性を持って戦ってきた。結果によって戦い方を変えることはなく、メンバーの固定率も高かった。昨シーズンを土台としてピンポイントで即戦力を補強した今シーズンは、昇格争いに絡んでいける力を持っている。そのことを改めて証明した一戦となった。