【J1分析】鹿島が相馬新監督で初勝利!見極めた「戦いどころ」と「結果」徳島vs鹿島の画像
浦和戦に続き2度目の先発となった常本佳吾も勝利に貢献した 写真:中地拓也

【明治安田J1リーグ 第10節 徳島ヴォルティス対鹿島アントラーズ 2021年4月17日 14:03キックオフ】

 開始1分で、鹿島アントラーズはいきなりピンチを迎えた。徳島ヴォルティスのFW宮代大聖にワンツーでボックス内に侵入され、シュートを打たれたのだ。幸いDFに当たってCKとなったが、もしもあとわずかに軌道が変わって徳島MF杉森考起の足元に転がっていれば、先制を許していたはずだ。

 だが、この場面が最後のピンチとなった。

 ザーゴ前監督の解任に伴い相馬直樹監督にバトンが手渡されてから、わずか3日後の初戦。多くを変えることはできなかったが、変化の様子はうかがえた。

 まずは、球際だ。鹿島が希求する勝利は、こうした細部でのバトルからスタートする。

 ただし、闇雲に戦うばかりではない。「戦いどころ」が整理されていた。

 前線から圧力をかけるシーンもあったが、基本的には守備陣形をしっかり整えた。前半からボール保持率で上回られようとも、鹿島には関係ない。最後に結果を持ちかえればいいのだ。

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