J1リーグ第10節 名古屋グランパスーサガン鳥栖
4月18日(日)|15:00 豊田スタジアム
やや勝ち点は離れているものの、2位の名古屋グランパスと5位のサガン鳥栖という上位同士の対戦だ。両チームの今季好調の要因は数字に表れている。ここまで1失点の名古屋と、3失点の鳥栖。守備が両チームの基盤となっている。
ただし、その手法は異なる。名古屋は主に、堅いブロックを敷いて相手の侵入を許さない。開幕戦でのオウンゴール以降は得点を許さず、ついには9試合連続、818分間の無失点というリーグ新記録を打ち立てた。
一方の鳥栖は、前線からのプレスが独特だ。相手のパスコースを消しながら、追い込みをかけていく。出しどころを限定させているとも言えるもので、つまりはパスが出された先をボールの奪いどころに定めている。チーム全体の意識が、高い次元で統一されているのだ。
互いのアイデンティティがぶつかり合う、興味深い一戦になりそうだ。
■名古屋グランパス
2位 勝ち点26 8勝2分0敗 13得点1失点 得失点差12
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
L○1-0 広島(H)
L○3-0 大分(A)
L△0-0 湘南(A)
L△0-0 FC東京(H)
L○1-0 鹿島(A)
【通算対戦成績】
H 8試合・4勝1分3敗
A 9試合・3勝4分2敗
計 17試合・7勝5分5敗
【直近対戦成績】
2020年11月 3日 J1第26節 △0-0(A)
2020年 7月18日 J1第 5節 ○1-0(H)
2019年11月23日 J1第32節 △0-0(H)
2019年 2月23日 J1第 1節 ○4-0(A)
2018年 8月19日 J1第23節 ○3―0(H)
【今節のみどころ】
前節に続きホームで戦えるのは利点だが、この試合の後も中3日でJ1第11節のガンバ大阪戦が待つ。マッシモ・フィッカデンティ監督にとっては、チームマネジメントに頭が痛いことだろう。
だが、ほぼメンバーを固定していた昨季と比べて、先発には試合ごとに変化が出てきている。新たに迎えた選手たちが、徐々にフィットしていきているのだろう。
前線の組み合わせもバリエーションが増えており、新加入の齋藤学はこれまでのサイドのみならず中央での起用にも応え、自身の選手としての幅も広げている。右サイドバックでは、宮原和也と成瀬竣平がポジション争いを繰り広げ、チーム内の競争を活性化している。
齋藤のみならず、長澤和輝、木本恭生といった新顔も出場機会を増やしている。連戦は、選手のアピ―ルのしどころでもある。指揮官の頭をさらに悩ませるような選手の輝きに期待したい。