■4月3日/Jリーグ第7節 浦和レッズ―鹿島アントラーズ(埼玉)
「すごく完璧な試合ができた」と、浦和のリカルド・ロドリゲス監督は、試合後の会見で満面の笑みを見せた。カップ戦も含めて、実に4試合ぶりの勝利。ライバルである名門クラブ同士の対決を制し、この日の埼玉スタジアムは歓喜に湧いた。
試合開始直後から、ボールをキープしたのは浦和だった。インテンシティーで鹿島を上回り、リズムよく攻撃を展開する。前半37分、右SBで今シーズン初先発となったDF西大伍が左サイドへパスを送ると、これに反応したMF明本考浩が相手の裏へ抜け出す。ボールをおさめた明本は、ペナルティエリアに侵入しながら、うまく相手キーパーの動きを見てゴールへ流し込み、浦和が先制した。
前半アディショナルタイムに鹿島に同点に追いつかれるが、1-1で迎えた後半18分、浦和にチャンスが訪れる。こちらも今シーズン初先発となったFW武藤雄樹が相手陣内の中央でスルーパス送ると、抜け出した明本が今度は相手DFに倒される。
ペナルティエリア内でのファウルかどうか、VARが介入したが、浦和がPKを獲得。同21分、この日キャプテンマークを巻いたDF槙野智章がこのPKをゴールの左隅へ流し込み、浦和が勝ち越した。
対する鹿島は、後半30分、左サイドからのクロスに、中央で待ち構えていたFW上田綺世が頭で合わせるが、ゴールの右に外れ、枠をとらえきれない。その後も浦和は鹿島にほとんどチャンスを作らせず、結局、鹿島は追加点を奪えないまま、試合は結局、2-1で終了した。
互いに開幕から波に乗り切れず、下位に甘んじていたものの、積年のライバル同士。“常勝軍団”と呼ばれる鹿島を圧倒し、浦和はホームで手ごたえのある勝利をつかんだ。