J1リーグ第6節 鹿島アントラーズー名古屋グランパス
3月21日(日)|16:00 県立カシマサッカースタジアム
名古屋グランパスの勢いが止まらない。開幕5連勝はクラブ新記録であり、前節はホームで横浜FCに3-0と快勝した。今回対戦するのは、Jリーグ屈指の名門である鹿島アントラーズ。頂点を奪いにいけるのか、力を測るには絶好の相手である。
名古屋にとって、この試合が持つ意味は大きい。会場である県立カシマサッカースタジアムは、名古屋にとっての「鬼門」である。オリジナル10同士として1993年から試合を重ねているが、このスタジアムにおけるリーグ戦での対戦は、名古屋の5勝1分21敗。圧倒的に苦手としている場所なのだ。
ただし、変化の兆しは見えている。昨季第25節、開始7分に金崎夢生のゴールで先制すると、そのままゴールを許さず時計の針を進め、終了間際にマテウスの追加点でダメ押し。実に7シーズンぶりとなるカシマスタジアムでの勝利を挙げたのだ。今回この地での連勝を飾れば、チームの勢いはさらに増す。
迎え撃つ鹿島は、ここ2試合勝ちがない。しかも前節は、退場者と負傷者を出してしまった。
だが、苦しい場面でこそ力を発揮するのが、鹿島である。好調の名古屋を叩くことに成功すれば、超回復も可能だろう。
■鹿島アントラーズ
14位 勝ち点4 1勝1分2敗 5得点6失点 得失点差-1
【出場停止】関川
【直近5試合結果】
L●0-1 福岡(A)
L△1-1 広島(H)
L○3-1 湘南(H)
ル○3-0 鳥栖(H)
L●1-3 清水(H)
【通算対戦成績】
H 38試合・30勝1分 7敗
A 42試合・20勝3分19敗
計 80試合・50勝4分26敗
【直近対戦成績】
2020年10月31日 J1第25節 ●0-2(H)
2020年 9月 5日 J1第14節 ○3-1(A)
2020年 2月16日 ル杯第1節 ●0-1(A)
2019年12月 7日 J1第34節 ○1-0(A)
2019年 4月 5日 J1第 6節 ○2-1(H)
【今節のみどころ】
前節は痛かった。昇格組のアビスパ福岡相手に黒星を喫したこともそうだが、和泉竜司と土居聖真が負傷交代を余儀なくされたのだ。2人のアタッカーの回復具合が気になるところだ。
リーグ戦4試合を終えてまだ1勝しかしていないが、19歳の荒木遼太郎が4得点と気を吐いているのは明るい材料だ。土居と和泉の状態が思わしくなければ、荒木にかかる期待はさらに高まる。さらに、同期の染野唯月にもチャンスがまわってくるかもしれない。
若手が奮闘する一方、荒木以外の得点が湘南ベルマーレ戦でCKから町田浩樹が決めたものだけというのも寂しいことだ。若手の活躍が他の選手の発奮材料になることを期待したい。