■3月21日/J1第6節 FC東京―ベガルタ仙台(味の素)
キャプテン蜂須賀孝治のヘディングシュートで先制しながらも、田川亨介の豪快な20㍍弾とディエゴ・オリヴェイラの巧みなトラップから抜け出してのゴールで、逆転負けを喫した仙台。これで仙台は黒星を4つ並べたことになる。
守備を強くしようとした3バックで挑んだものの、「警戒していたFC東京のストロングのアタッカー陣の個(の力)に対して、2失点してしまった」(手倉森誠監督)のだ。
昨年9月20日、仙台はこの味の素スタジアムでFC東京と対戦した。その時も仙台は3連敗の状況で、しかも、3バックで挑んだ試合だった。2020年シーズンは4バックを基本に戦いながらも、この試合で初めて3バックを試合開始時点から採用したのだ。
■チームの現状を考えた選択
「チームの現状を考えたときには、まずしっかり失点をしないと考えた中で、あの3バックという選択をしました」
木山隆之前監督は3バック導入についてそう語っており、「FC東京のダイレクトプレーで、3人のパワーがあるところに入れてくるので、そこに人数を溜めておいて対応したい」(手倉森誠監督)と、守備面でまずはしっかりしたいという意図は、去年も今年も変わらない。
昨年は0-1、今年は1-2と最少得点差による敗戦も変わらないし、連敗が3から4に変わったのも変わらない。しかし、ピッチの上では選手が大きく変わった面がある。その一つが声だ。