J1リーグ第2節 サガン鳥栖ー浦和レッズ
3月6日(土)|15:00 駅前不動産スタジアム
これまでとは異なるスタイルで今シーズンを臨む両チームが対戦する。
昨シーズン、経営問題に直面したサガン鳥栖にとって、金監督が打ち出した改革が功を奏したことは大きな収穫だったにちがいない。
これまでの伝統だった堅守速攻から、ポゼッションを重視し、より攻撃的なスタイルへと変貌を遂げた。
経営面でのチームの影響は今シーズンも必至で、オフには原川力など攻撃スタイルを牽引した選手が移籍したが、
早くも開幕戦からDFファン・ソッコら新加入選手がフィットし、現役高校生のMF中野伸哉といった若手選手も安定したプレーを見せた。
一方、「3年計画」を掲げる浦和にとっては、2年目となるシーズン。
新指揮官には、徳島ヴォルティスをJ1昇格へ導いた、リカルド・ロドリゲス監督を迎えた。
リカルド監督の目指すサッカーは、徐々にチームに浸透している印象で、キャンプ中、選手たちも「ボールを保持して、ビルドアップから丁寧に組み立てるサッカーで、プレーしていてとても楽しい」と口をそろえていた。
開幕戦は、新加入のMF小泉佳穂、MF明本考浩、MF伊藤敦樹が先発し、ベテランたちとの相性も上々だった。
クラブの長い歴史の中で、新しい風を吹かせることは必要不可欠だ。
より進化した姿を見せ、勝ち点3をつかむのはどちらのチームなのか、注目したい。
■サガン鳥栖
6位 勝ち点3 1勝0分0敗 1得点0失点 得失点差1
【出場停止】なし
【出場微妙・故障者】※不明
【直近5試合結果】
ル●0-3 鹿島(A)
L○1-0 湘南(A)
L△2-2 大分(H)
L○2-1 C大阪(A)
L△1-1 川崎(H)
【通算対戦成績】
H 13試合・6勝4分 3敗
A 12試合・1勝4分 7敗
計 25試合・7勝8分10敗
【直近対戦成績】
2020年10月10日 J1第21節 ●0-1(H)
2020年 9月 9日 J1第15節 △2-2(A)
2019年 9月28日 J1第27節 △3-3(H)
2019年 6月15日 J1第15節 ●1-2(A)
2018年10月24日 天皇杯QF ●0-2(A)
【今節のみどころ】
昨シーズン、堅守速攻のチームから、攻撃的なスタイルに転換した金監督。開幕戦の湘南戦では、昨シーズンの4-4-2の布陣が予想されていたが、3-1―4-2のシステムにチャレンジ。新戦力のファン・ソッコらもチームにフィットしている印象で、高校2年生の中野をはじめ、若手選手の躍動も目立った。初戦を1-0で制し、5年ぶりに白星スタートとなった。
しかし、開幕戦の得点は林のPKのみ。さらに、11人を入れ替えて臨んだリーグカップ・鹿島戦では無得点に終わり、0-3で敗れた。昨シーズンから引き続き、得点力には課題を残す。
浦和も、今シーズンからボールを保持し、丁寧にビルドアップするというスタイルに転向しつつあり、両チームでポゼッションを争う展開が予想される。指揮官が掲げる、「能動的なサッカー」を体現できるか。