大久保嘉人が古巣相手に2得点を奪い、王者・川崎フロンターレを苦しめたミッドウイークの試合。開幕戦で横浜Mを完封した川崎から2得点を奪ったのは、大きな収穫といえよう。
昨季まで2シーズン指揮を執ったロティーナ監督からレヴィー・クルピ監督へと指揮官を交代したのは、「攻撃的サッカー」を追うと同時に、「若手育成」を目指したからだった。ここまでリーグ2試合で、チャンスをもらった若手は、DF西尾隆矢だ。
下部組織出身で現在19歳のセンターバックは、開幕戦の柏戦でJ1デビューを果たすと、クルピ監督は川崎戦でも先発起用。同じく下部組織出身のDF瀬古歩夢とコンビを組んだ。瀬古と西尾は、試合開始前の練習で、2人並んでクロスを跳ね返す練習を繰り返すなど、川崎の攻撃への意識を高めていた。