■「関口が素晴らしかったね」
―森島だって代表クラスですもんね?
後藤「そう。きちっと代表に定着するくらいに伸びてほしい選手だよね」
大住「自分のプレーに酔って、あそこで止まってしまうようなことがないように祈りたい。彼はすごい才能だから」
―新しい人を入れつつ、広島からなんとか1点を取って引き分けにしたのは、仙台の手倉森誠監督の手腕でしょうか?
大住「モチベーターとしての手倉森監督、というのはあるかもしれない。最後までよく頑張ったよね。関口訓充がああいうプレーをして得点を呼び込んだけど」
後藤「関口はあの時間で、あれだけ疲れている中で、あれだけのプレーをしたのは素晴らしかったね。撃っちゃえ、っていい加減に撃ちそうなところを、しっかり持ち込んでフェイントをして」
大住「最後の、抜いて撃ったのはすごかったよね」
後藤「元気な時なら当然できるんだろうけど。ああいう時間によく、ねばりのあるプレーができたよね」
大住「その前に、関口は守備もものすごく一生懸命にやっていたんだよね。彼は本当に頭が下がるようなプレーヤーなんです。ボールを取られた瞬間にすぐ取りに行くしさ。
仙台から浦和に移籍したでしょう?その時、切り替えの速さに、浦和の選手はみんなびっくりしてたからね。そのくらい集中して頑張る選手。それで90分プレーできるんだから本当にすごいよね。
手倉森さんは今年、震災から10年というのをチームに言っていると思うんだよね。とにかく最後まで あきらめずに走るんだ、戦うんだという事をチームに植えつけていて、それを今日は表現できたんじゃないのかな」