浦和レッズは逆風にどう立ち向かうか

 FC東京は、ACLの負担もなく、昨年ブレークした安部柊斗をはじめ、渡辺剛中村帆高中村拓海をはじめ、GKの波多野豪など将来有望な若手が多いので、選手を育てるのがうまい長谷川健太監督の下で彼らが順調に成長すれば素晴らしいチームになるかもしれない。

 昨シーズンの中心選手だった永井謙佑の離脱が痛いが、永井のいない序盤戦をうまく乗り切れば期待できる。

 リカルド・ロドリゲス監督が就任した浦和レッズは今シーズンの注目チームの一つではあるが、ロドリゲス監督の戦術的に高度なサッカーはやはり完成までに時間がかかると見るべきだろう。ただ、浦和の選手の多くがミハイロ・ペトロヴィッチ監督の下でDFも攻撃参加する可変システムを経験しているので、意外に早く新しいサッカーに馴染めるかもしれない。また、経験豊富で複数ポジションをこなすことができる西大伍の加入はロドリゲス監督にとっては心強い。戦術理解力が高い西がいれば、かなり難しいこともできる。

 ただ、興梠慎三が負傷で開幕戦は離脱を余儀なくされ、さらに外食問題を巡ってキャンプの最終段階で柏木陽介がチームを離れることになるなど、逆風も強い。今シーズンはすぐに結果を求めることよりも、まずロドリゲス監督のサッカーに馴染んで、来シーズン以降に期待が持てる良い内容のサッカーをすることが大事だろう。
 

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