1失点目は左サイドを崩され、2失点目は右サイドからのボールをゴール前に詰めていた三笘に決められたものだが、それ以外にも、DF谷口彰悟やFWレアンドロ・ダミアンなど川崎に何度も決定機を与えているから、失点場面だけをことさら取り上げても仕方ないかもしれない。とはいえ、劣勢にあっても、時にサイドを深くついて得点を狙う姿も見せた。

 後半に入ると、2得点を奪う。1点目は矢島がゴール前で落ち着きと技術を見せつけたシュートで、2点目はややラッキーな形で得たPKによるものだ。昨季、川崎と3度戦って得点を奪うことができなかったガンバにとって、実に大きなゴールだった。

 ちなみに、2020年は3試合戦って0得点7失点。8月1日に0-1で負けたJ1第8節はガンバの4連勝を止められた黒星で、11月25日のJ1第29節は1位・2位対決ながら0-5と大敗したうえ、目の前でリーグ優勝を決められた。そして今年1月1日の天皇杯決勝では、2冠目を眼前で見せつけられた(0-1)。

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