一方、新たな戦力として迎えたのは、フラメンゴからFWリンコン、東京Vから井上潮音、磐田から櫻内渚らだ。リンコンは現在20歳で、世代別ブラジル代表に選ばれている逸材。身長180㌢、体重79㌔で、センターフォワードと左右のウイングをこなすことができる。ゴールに向かって力強いドリブルを見せることができ、Jリーグで大暴れする予感を漂わせる。

 ドウグラス、古橋亨梧、イニエスタら、前線の強力な選手とかみあえば、Jでも屈指のユニットが完成する可能性があるが、イニエスタの復帰まではまだ時間がかかりそう。昨年12月に手術を受け、全治4か月の診断を受けている。また、リンコンもコロナ禍の影響で入国の見通しが立っておらず、序盤は攻撃の核を欠いた状態で戦わなくてはならない。

 そのため、序盤の3トップは中央にドウグラス、左に古橋、本来はリンコンが入るであろう右には増山朝陽が入ることになりそう。増山は、神戸でプレーした過去4シーズンのJ1出場数が28試合しかなかったが、昨季はJ2ながら福岡で36試合5得点と覚醒。“和製クリロナ”と称されるドリブルを、今季こそJ1の舞台で披露することになる。

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