名古屋、采配対決に勝った!(1)選手に授けた「我慢」と「スペースの使い方」の画像
決勝弾を決めるMF相馬勇紀 撮影:中地拓也
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■12月5日/J1第31節 柏―名古屋(三協F柏)

 JR柏駅のホームに降り立つと、痛いほどの寒さが襲ってきた。常磐線の車両が特別暖かったわけではない。この日の柏は、天気予報が雪の可能性を伝えていたのだ。降雪こそなかったが、雪になれなかった雨がピッチの上から気温を奪った。

 その寒さの中で、引きしまった戦いを見せたのが柏―名古屋の一戦だ。マッシモ・フィッカデンティ監督が率いる名古屋は、もともと緻密な戦術をピッチに投影しようとする。柏FW呉屋大翔が「堅い試合になるとは思っていた」と試合後に振り返ったが、これは、両チームの選手が共通して持っていたイメージだろう。

 ホイッスルが吹かれると同時に、ピッチの上では拮抗した試合が繰り広げられた。最初の45分でスタジアムを沸かせたシュートは、15分のFWオルンガ、19分のMFクリスティアーノ、21分のMFマテウス、33分のFWガブリエル・シャビエル、40分のオルンガのものがあったが、40分のシュート以外はいずれもペナルティエリアより外からのシュート。仕留める以前に、相手を崩す作業は両チームともに難航を極めた。

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