勝利した名古屋に目を向ければ、フィッカデンティがこの試合でまず練ったのが柏FWオルンガへの対策だ。ここまで27試合26得点と驚異的な数字を記録するストライカーには、どのチームもそれぞれ策を施す。イタリア人指揮官はこの試合で、「いつもより少し後ろに守備のブロックを作るようにスタートしました」と話した。ゴール近くでプレーさせないために、「背後のスペースを切る」(前同)。「状況に合わせた対応がしっかりとできていた」(同)と自画自賛したように、オルンガに撃たせた5本のシュートはゴールを割ることはなかった。
この「スペースの使い方」だけでなく、“ズバリ”と当たったフィッカデンティ監督の采配が、もう一つあった。