■「サッカー以外の思い出話に花が咲く」

―こんな霧が出たのは、日本代表の試合で初めてでしょうか?

大住「2008年だったかな、中国の武漢で東アジアカップがあったでしょ。あの時は霧がひどくて、向こうの広告看板も見えなかった。唯一、真ん中にあったAFCの電灯の広告看板だけが光っていたね。その前を選手が走っているのがシルエットだけで見えていたのは、面白い光景だったな、と覚えている」

後藤「僕が思い出すのは、2011年のアルゼンチンのコパアメリカ。サンタフェで霧がずっと出ていたのを覚えているね。それでロサリオ出身のマルティーノ監督が霧を出したんだな、って言ったんだけど」

大住「78年のワールドカップでは、リバープレートスタジアムが河の近くだから、よく霧が出ていたね」

後藤「そうそう。あそこは霧が出やすいんですよ。78年もロサリオの試合でずいぶん霧が出ていたしね」

大住「スタジアムの近くに飛行場があるんだけど、霧のせいでそこから飛行機が飛べなくなって、ブラジル・アルゼンチン戦を賀川(浩)さんが観に行けなかったんだよね」

後藤「僕も78年のときに、モンテビデオに観光に行こうと思って予約したのに、霧のせいで行けなかったことがあるよ」

大住「……なんか、今日の試合ではサッカーの話をしたくないみたいだね」

後藤「ハハハ。前半の話だけしようか?」

大住「ハハハ。ちょっと後半は疲れが見えたというか、運動量がガクンと落ちていたね」

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