■前半は広島をパス数で圧倒もシュート数は互角

 前半、横浜FMの攻撃は決して悪くはなかった。ただ、良かったわけでもない。前半のパス数は417本を数え、広島の115本を圧倒。ただ、流れの中から決定機を作ることは簡単にはできなかった。広島が、組織的な守備から横浜のペナルティエリア内への良い形での侵入を防いだのだ。

 その結果、シュート数はそれぞれ6本だったが、得点は横浜FMの「1」に対して広島が「3」。広島は、ジュニオール・サントスら前線のタレントの力を生かして前進し、セットプレーから効率よく得点を重ねていったのだ。

 1失点目はイージーなミス、2失点目も個人のミス、3失点目は不運なPKだったため、通常運行のマリノスであれば、無失点で終えられたかもしれない。仮に前半に得点が取れなくても、後半、相手の運動量が落ちてきたところで、仕留めるプランが遂行されたはずだ。

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