ビーレフェルト堂安律、ドルトムントに「手も足も…」苦く得がたい経験の画像
堂安律 写真/サッカー批評編集部

 何もできなかった。10月31日に行われたブンデスリーガ第6節、アレマニア・ビーレフェルト対ボルシア・ドルトムント。先発した堂安律は、65分に途中交代。バイエルン・ミュンヘンから鮮烈なゴールを奪った日本人アタッカーは、ドイツ国内でナンバー2を自負する強豪を相手に、ひたすら守備に追われる。

 決してブロックに穴を空けたわけではないが、少なくとも昨季までの堂安は、守備の面で評価されることを好まなかった。よって攻撃面に目を移すと、PSVからレンタルで加入中の日本人MFは、見せ場らしい見せ場を作ることができず、ピッチを退いた。

 もっとも、堂安が何もすることができなかったのは、決して当人の問題ではなく、そもそも対戦した両チームの間に力の差があり過ぎた。シンプルかつスピーディにボールを回すドルトムントに対して、ビーレフェルトはボールを奪いに行くことができない。

 ルシアン・ファブレ監督を始めとするチームスタッフは、カウンターから堂安がゴールを決めたバイエルン戦も当然分析しただろう。ドルトムントは即時奪回を徹底しており、ビーレフェルトがマイボールにしたとしても、すぐに奪い返されてしまうのがオチだった。18分に辛うじてカウンターに出ることができたが、右サイドを駆け上がった堂安に対しては、フェリックス・パスラックとトーマス・ディレイニーが戻って2人で対応。ここで日本人アタッカーはシュートではなくパスを選択したが、攻撃は不発に終わった。

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