■横浜FMの喜田拓也を是非とも代表に

 サッカージャーナリストの湯浅健二さんは、私が挙げた選手たちとともに、鹿島アントラーズのMF三竿健斗(24歳)、そしてガンバ大阪のMF井手口陽介(24歳)を「日本代表に呼びたい選手」として挙げてくれた。残念なことに、今季私が見たとき鹿島はまだ調子が上がらず下位に低迷しており、三竿も苦しいプレーをしていたが、チームの上昇とともに三竿の存在感が光るようになったようだ。井手口は神戸の山口と似たタイプだが、国際舞台で戦える選手であることはハリルホジッチ監督時代に実証済みだ。

 昨年のJリーグ・チャンピオン、横浜F・マリノスには、昨年継続的に日本代表に呼ばれていたDF畠中槙之輔(25歳)がいる。今季、横浜FMは故障者が多く、昨年のような破壊的攻撃が出ずに苦しんでいるが、多くの試合でサッカーの内容としては昨年のレベルを超えるものを見せている。私は、今季のACLに出場している3クラブ(FC東京、横浜FM、神戸)では、横浜FMがいちばん優勝に近いところにいると見ているが、そのなかで畠中は欠くことのできない存在だ。

 しかし現在のJリーグで最も優れた、そして安定したパフォーマンスを見せているのは、横浜FMのMF喜田拓也(26歳)ではないか。ボランチとして相手の攻撃を読む鋭さ、ボールを奪う能力、そして奪ってからのパス出しと、どの試合でも非常にハイレベルなものを見せている。すでに昨年のJリーグ優勝時に「真のMVP」と言われたプレーとピッチ内でのリーダーシップは、今季さらに冴えを見せている。

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