結局、このバルセロナへの退団要求が認められることはなく、現在、メッシはロナルド・クーマン監督の下、バルセロナでプレーしている。
しかし、実は2014年に、メッシはチェルシーと移籍の交渉をしており、同クラブは2億5000万ユーロ(約350億円=当時)の違約金を払って、獲得寸前までこぎつけたという。実際、メッシと当時チェルシーの監督だったジョゼ・モウリーニョによるテレビ電話まで行われていたというのである。ところが、メッシの父親などがこの移籍交渉を突如打ち切ったという。
この1年前には、レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長もメッシを獲得しようと画策していたが、メッシがこの話を拒否したことも書かれている。この“禁断の移籍”がもし実現していれば、フィーゴのレアル移籍以上の確執が生まれた一方で、クリスティアーノ・ロナウドとの共演が実現していたことになる。
これまでバルセロナ一筋で、移籍などありえないと思われてきたメッシに、実は他クラブでプレーする可能性があったという事実は、非常に興味深い。
はたして、メッシの今後の行く先はどこになるのか、改めて注目したい。