■J2で奮闘する”久保世代”
2001年5月生まれの三木は、久保建英(ビジャレアル)と同学年だ。
海外組のひとりとして日本代表にも招集されている久保と同学年の選手を、J2からピックアップしてみる。同世代のシンボル的存在と言えるのは、藤田譲瑠チマ(東京V)になるだろう。
力強いボール奪取とテンポのいいパスワークを見せる彼は、永井秀樹監督が推し進める圧倒的なポゼッションのサッカーに欠かせない。今節はベンチ入りのみで出場がなかったものの、26試合のうち25試合に出場している。
同じく東京Vでは、山本理仁も同学年だ。複数ポジションを高いレベルでこなすこのレフティーは、ここまで20試合に出場している。
このところ出場試合数を伸ばしている選手としては、高田颯也があげられる。
大宮アルディージャのアカデミーで育った長身のドリブラーは、途中出場で13試合に出場している。10月にはU-19日本代表候補トレーニングキャンプに招集され、「J1でたくさん試合に出ている選手もいて、自分ももっと活躍しないといけないと思いました」と大いに刺激を受けていた。同時に、「前を向いてからの仕掛けやスピードは通用する」と、自身のストロングポイントを再確認した。
谷内田哲平(京都サンガSC)も出場試合数を伸ばしている。8月19日のアルビレックス新潟戦でプロデビューを飾ると、3-4-2-1の2シャドーのポジションでプレータイムを伸ばしていく。9月23日の栃木SC戦では密集へドリブルでもぐり込み、プロ初となるアシストをマークした。
J2の“久保世代”ではDF三原秀真(愛媛FC)、DF半田陸(モンテディオ山形)、FW櫻川ソロモン(ジェフユナイテッド千葉)らも、所属クラブでアピールを続けている。来年1月開催予定のAFC(アジアサッカー連盟)U-19選手権を勝ち抜き、U-20ワールドカップの出場権をつかむためにも、彼らはJ2で存在感を示すことを自身に課す。