■遠藤保仁が加入後即デビュー
10月5日にガンバ大阪からジュビロ磐田へ期限付き移籍した遠藤保仁が、10日の松本山雅FC戦で新天地デビューを飾った。
日本歴代1位の国際Aマッチ出場を誇るMFの加入で、磐田は変わった。サイドからビルドアップにもかかわっていた大森晃太郎が、より自由度を持ってプレーできるようになっている。トップ下起用では中盤へ下りてくることの目立った山田大記が、より高い位置でプレーしていた。遠藤の加入でボールの落ち着きどころが増え、パスの出どころも増えた。課題としてきた攻撃の連動性は、高まりを見せている。
改めて言うまでもないが、遠藤は優れたキッカーでもある。松本戦ではCKとFKを蹴り、直接FKがバーを叩く場面もあった。大森、山田、山本康裕、上原力也、伊藤洋輝とキッカーは揃っていたが、遠藤が入ることでリスタートの脅威度はさらにアップした。対戦相手はペナルティエリア付近の守備に、神経質にならざるを得ないだろう。ルキアンの馬力ある突破、小川航基のポストプレーからの反転、中野誠也のドリブルといった個性が生きてくる。
試合は0対0のスコアレスドローに終わったが、遠藤はいきなりフル出場した。歴戦の勇士は、さすがの適応能力を見せつけた。