■10月4日/J1第20節 横浜M-神戸(ニッパツ)
神戸が三浦淳寛体制で3連勝だ!
チームとして3連勝、三浦体制になって2連勝で迎えた横浜M戦は、三浦淳寛監督にとって初めてのアウェイ戦だった。この日、ニッパツスタジアムに集まった観客は7279人。実際には1万人はいるのではと感じられるほどの熱気にあふれ、ホームとは違った“圧力”があったはずだった。
しかも、試合開始後の3分に三浦体制の初失点を記録する難しい試合運び。しかし、8分にFWドウグラスが同点弾を決めると、さらに11分にMFイニエスタがPKを冷静に決めて逆転。FW古橋亨梧が56分に追加点を決めると、93分に1点返されたものの、逃げ切ることに成功した。
神戸のこの試合でのボ-ル保持率は30%に満たず、シュート数はわずか3本。しかも、流れの中で放ったシュートは2本と、攻撃面では物足りなさが残ったが、この試合では選手に焦りなどは感じられなかった。その要因の一つが、三浦監督のコミュニケーション術だ。
三浦監督はこの試合中、試合が止まる時間を利用してピッチ際に選手を何度も呼んでは指示を与えた。身振り手振りを交え、ボールがすでに動いていてもかまわず話を続ける場面もあった。それほど熱心に、選手にベンチの考えを伝えていた。