福岡7連勝“昇格4強”入り!(1)80分で試合が終わる伝家の宝刀「5-4-1」【戸塚啓J2のミカタ】の画像
長谷部茂利監督(アビスパ福岡)  写真:アフロスポーツ
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■3位対4位の”6ポイントマッチ”の行方は? 

 アビスパ福岡の勢いが加速している。

 9月27日の第22節で、福岡はV・ファーレン長崎との九州ダービーに臨んだ。福岡は勝点37の4位で、勝点40で3位の長崎を追いかけている。勝てば勝点40で並ぶが、負ければ勝点差を「6」にひろげられてしまう。両チームの今シーズンを左右する6ポイントマッチだ。

 17節から6連勝を飾っている福岡は、すべての試合で先制点を奪ってきた。この日も14分にスコアを動かす。右サイドバックのエミル・サロモンソンがGKとDFラインの間へグラウンダーのクロスを通し、左サイドからゴール前へ詰めた遠野大弥がプッシュした。

 ボールポゼッションこそ長崎に譲るものの、奪ったボールをシンプルにFWへ供給する福岡からすれば、押し込まれている印象はない。17分にはサロモンソンのタテパスにフアンマ・デルガドが反応し、シュートへ結びつけた。

 1対0のまま迎えた後半開始直後には、貴重な追加点を奪う。中盤右サイドでボールを奪った松本泰志が、すぐさま前線の遠野へパスをつなぐ。J1の川崎フロンターレから期限付き移籍中の21歳は、ファーストタッチでDFの前へ抜け出し、右足のシュートをゴール左へ突き刺した。前半の先制ゴールが18節の山形戦以来だった遠野は、自身初の1試合2得点である。シーズン通算も「7」に伸ばした。

 65分にはスーパーゴールが飛び出す。左サイドからのFKをフアンマが胸で落とすと、石津大介が左足を振り抜く。ペナルティエリア外からの矢のような一撃が、ゴール左上へ突き刺さった。

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