■北九州と徳島の心臓をダブルボランチに
ボランチ 加藤弘堅(31歳・北九州) 19試合出場(1563分)0得点
J1だけでなくJ2の経験者も少ないチームで、J2通算200試合出場に迫る経験豊富な彼の存在は、チーム全体に落ち着きをもたらしている。どのエリアでもボールを失うことがなく、最終ラインに降りてのビルドアップから敵陣での攻撃への関わりまで、全幅の信頼を寄せることができる。前半戦のMVPにも選出したい。
ボランチ 岩尾 憲(32歳・徳島) 21試合出場(1800分)4得点
徳島が首位ターンなら、前半戦のMVPは彼だった。ゲームをコントロールする力は指折りで、守備でハードにプレーしながら攻撃の組み立てと崩しにも関わる。ボランチのコンビを組む小西雄大とのコンビもスムーズ。連戦でも疲れを感じさせないタフネスさも、リカルド・ロドリゲス監督には頼もしいはずだ。
右MF 明本考浩(22歳・栃木)21試合出場(1756分)4得点
栃木では2トップの一角が基本ポジションとなってきたが、2列目でもプレーしていたことからこのポジションで選出。前半戦を9位で折り返した栃木の躍進を象徴する存在で、無尽蔵のスタミナで最前線から何度もチェイシングをする。21節の京都戦ではスルーパスに抜け出して疾走し、自身4得点目のゴールを決めた。
左MF 山口一真(24歳・水戸) 20試合出場(1289分)9得点
ここまで12位の水戸は首位の北九州と2位の徳島を破っているが、どちらの試合でも得点をあげている。シュートレンジが広く、キックを使い分けられる技術があり、DFラインの背後を突く感覚が鋭い。J1鹿島から水戸への期限付き移籍で攻撃的な才能を目覚めさせており、9得点と6アシストはいずれもチームトップだ。