■昨年は日テレ・ベレーザが三大タイトルを独占!

 男子のチャンピオン・チームを決めるJ1リーグは毎年のように最終節まで優勝争いがもつれて大混戦となることが多い。だが、今シーズンは川崎フロンターレの快進撃が止まらず、早くも優勝へのカウントダウンが始まったようにすら感じられる。

 一方、女子のなでしこリーグでは、ここ数年、日テレ・ベレーザ(今季からチーム名を「日テレ・東京ヴェルディベレーザ」と変更)が圧倒的な強さを示し続けており、昨年はベレーザがリーグ戦、リーグカップ、そして皇后杯と三大タイトルを独占した。

 日本代表が2011年の女子ワールドカップに優勝した直後の時期にはINAC神戸とベレーザが毎年のようにハイレベルのバトルを繰り広げていたが、神戸が最後に優勝したのは2013年。そして、2014年こそ浦和レッズレディースが優勝したものの、その後はベレーザが5連覇を達成していた。

 つまり、最近の女子サッカー界はベレーザの独走状態だったのだ。

 ところが、昨シーズンはベレーザの元監督だった森栄次が浦和レッズレディースの監督に就任したことによって浦和が急成長。ベレーザとの直接対決でも死闘を繰り広げた。だが、それでもベレーザの牙城を崩すには至らなかった。

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