J1第14節で横浜から2得点を奪ってリーグ通算8ゴールに到達した川崎MF三笘薫が、得点ランキングで日本人トップになった。それまで日本人得点王だった、FW小林悠を抜いてのトップだ。三笘は、今年、川崎に入団した大卒ルーキー。プロ1年目から12試合に出場して8得点は怒涛の勢いといっていい。
現在の日本人の得点ランクで三笘に続くのは、7ゴールの小林、5ゴールの家長昭博(川崎)、前田直輝(名古屋)、古橋亨梧(神戸)、鈴木武蔵(札幌→ベルギー)となっており、首位を独走する川崎の面々が並ぶ。4ゴールは、荒野拓馬(札幌)、土居聖真(鹿島)、仲間隼斗(柏)、松尾佑介(横浜FC)、石原直樹(湘南)の5人。ちなみに、3ゴールを記録している日本人選手は16人いて、そのうち川崎には3人。長谷川竜也、大島僚太、旗手怜央だ。
宇佐美貴史(G大阪)が3ゴール、興梠慎三(浦和)が2ゴール、仲川輝人(横浜)が2ゴール、西村拓真(仙台)が1ゴールと、得点力の高い選手がなかなか得点数を伸ばせない今季のJの中で、川崎の得点力と三笘の活躍は出色の出来だ。
ちなみに、2019年の日本人得点王は仲川輝人(横浜)で、15ゴール。10得点以上を挙げた日本人選手は、6人しかいない。2018年の日本人トップスコアラーは興梠慎三(浦和)と小林悠(川崎)の15ゴール。10得点以上は、10人。2017年は、小林悠(川崎)が23得点で、外国人選手を入れた全体でも得点王だった。
J1のストライカーにとって、2ケタ得点は一つの目安となるが、三笘は早くもそれを射程圏内に捉えたことになる。また、今のペースでいけば、川崎から今年も2ケタ得点選手が出るのは確実で、8年連続で日本人の2ケタ得点選手を出すことになる(小林悠、大久保嘉人、阿部浩之)。今年、他にこの記録に並ぶ資格を有するのは、浦和レッズのみだ(興梠慎三、武藤雄樹)。