J1リーグ第2節 川崎フロンターレ―鹿島アントラーズ
7月4日(土)|19:00|等々力陸上競技場
かつては、川崎Fが鹿島との一戦を「K点越え」と題して、何とか勝利を挙げたいという目標に掲げるほど差がある関係だった。だが、いまやJ歴代最多タイトルを誇る鹿島に対して、川崎Fも2017年からJ1連覇など、リーグ屈指の強豪に成長した。現状においても、川崎Fのほうが優位とみられる力関係だ。
開幕戦で鳥栖と引き分けたものの、川崎Fの力は安定して高い。確立されたパスサッカーは就任3年目の鬼木監督の下で深化していき、さらに有力な若手も台頭してきている。この試合でも、中盤の田中や脇坂らの活躍が期待される。
川崎Fのホームに乗り込む鹿島は、変革の時期にある。新任のザーゴ監督の下、永戸、和泉ら新戦力が開幕戦で先発に名を連ねた。結果はまだついてきておらず、何があろうと、いつも最後に勝利をもぎ取る恐ろしい鹿島の伝統的な姿は見えていない。
時代をつくり上げつつある川崎Fと、王者の伝統を誇る鹿島。互いの未来を切り開くべく、対峙する。
■川崎F
11位 勝ち点0 0勝0敗1分 得点0、失点0、得失点差0
【出場停止】なし
【出場微妙・故障者】中村憲剛、小林悠
【直近5試合結果】
△H鳥栖 0―0
◯ルH清水 5―1
◯A札幌 2―1
●H横浜M 1―4
◯A鹿島 2―0
【通算対戦成績】
通算 32試合・16勝7分9負
ホーム 16試合・9勝4分3負
アウェイ 16試合・7勝3分6負
【直近対戦成績】
2019年11月9日 J1第31節 A2◯0
2019年10月13日 ルヴァン準決勝(2) A0△0
2019年10月9日 ルヴァン準決勝(1) H1◯0
2019年3月1日 J1第2節 H1△1
2018年10月7日 J1第29節 A0△0
【今節のみどころ】
風間前監督が導入し、生え抜きの鬼木監督の下でタイトルとして結実したパスサッカーは、すでに川崎Fのブランドになっている。引き分けた鳥栖との開幕戦でも、多くのチャンスをつくり出すなど、スタイルにブレはなかった。
中断期間に小林が負傷で戦線を離脱したが、選手層は厚い。CFにはレアンドロ・ダミアンのみならず、中断期間中の練習試合でも好調だった宮代もいる。ルーキーの三笘と旗手は開幕戦でも交代出場で目を引く動きを見せており、こうした若手がチームに刺激を与えている。
過密日程の連戦に向けて、ベンチの選手もおおいにモチベーションを高めているはず。リスタートの初戦、まずはしっかり勝ち点3を取りにいくだけだ。