開幕3戦の劇的勝利から初の完全勝利へ、難敵・東京Vを制した「鹿島らしい」試合巧者ぶり【開幕4連勝!常勝・鹿島「J1連覇&ACL制覇」の現実味】(1)の画像
2025年シーズンのJ1を制した鹿島アントラーズ。J1連覇に向けて幸先の良いスタートを切った。撮影/原悦生(Sony α1使用)

 8月に開幕したJ1リーグで、無傷の4連勝と絶好のスタートを切った鹿島アントラーズ。百年構想リーグを挟んでのJ1連覇という偉業達成は可能なのか。第4節・東京ヴェルディ戦で見せた「試合巧者ぶり」を振り返りながら、サッカージャーナリスト・後藤健生が常勝軍団の現在地に迫る!【第1回/全3回】

■劇的勝負強さの裏に潜んでいた「不穏な空気」

 J1リーグ第4節で鹿島アントラーズが東京ヴェルディに2-0で完勝。開幕4連勝とした。

 開幕から勝利を積み重ねていた鹿島だったが、それまでの3試合は大接戦の連続だった。

 開幕節の横浜F・マリノス戦では横浜FMに2点差をつけられてしまう。そして、81分から3連続得点して大逆転勝利。第2節の名古屋グランパス戦は後半アディショナルタイム、90+8分にDFの関川郁万が決勝ゴールを決めて勝利。

 さらに第3節ではアビスパ福岡との点の取り合いになり、3-2で勝利したものの、シュート数では福岡が上回っていた。

 劇的勝利の連続で観ている者には感動を与えるし、「鹿島らしい勝負強さ」といえばその通りなのだが、“安定感”はあまり感じられない試合の連続だった。

 だが、第4節の東京V戦は前後半に1点ずつを取っての完勝だった。

 東京Vは今シーズンは開幕から苦戦の連続で降格圏に沈んでしまっている。キャプテンの森田晃樹をはじめ負傷者が続出し、ただでさえ層が薄いチームは苦境に立たされている。

 しかし、城福浩監督率いる東京Vはハードワークを厭わないメンタルとフィジカルの強さを持っているし、一人ひとりのテクニックのレベルも高く、しっかりとパスを回してカウンターにつなげるだけの技術を持っている。

 上位チームから見れば、いわゆる「難敵」と呼ぶべきチームだ。

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