8月に開幕したJ1リーグで、無傷の4連勝と絶好のスタートを切った鹿島アントラーズ。百年構想リーグを挟んでのJ1連覇という偉業達成は可能なのか。第4節・東京ヴェルディ戦で見せた「試合巧者ぶり」を振り返りながら、サッカージャーナリスト・後藤健生が常勝軍団の現在地に迫る!【第1回/全3回】
■劇的勝負強さの裏に潜んでいた「不穏な空気」
J1リーグ第4節で鹿島アントラーズが東京ヴェルディに2-0で完勝。開幕4連勝とした。
開幕から勝利を積み重ねていた鹿島だったが、それまでの3試合は大接戦の連続だった。
開幕節の横浜F・マリノス戦では横浜FMに2点差をつけられてしまう。そして、81分から3連続得点して大逆転勝利。第2節の名古屋グランパス戦は後半アディショナルタイム、90+8分にDFの関川郁万が決勝ゴールを決めて勝利。
さらに第3節ではアビスパ福岡との点の取り合いになり、3-2で勝利したものの、シュート数では福岡が上回っていた。
劇的勝利の連続で観ている者には感動を与えるし、「鹿島らしい勝負強さ」といえばその通りなのだが、“安定感”はあまり感じられない試合の連続だった。
だが、第4節の東京V戦は前後半に1点ずつを取っての完勝だった。
東京Vは今シーズンは開幕から苦戦の連続で降格圏に沈んでしまっている。キャプテンの森田晃樹をはじめ負傷者が続出し、ただでさえ層が薄いチームは苦境に立たされている。
しかし、城福浩監督率いる東京Vはハードワークを厭わないメンタルとフィジカルの強さを持っているし、一人ひとりのテクニックのレベルも高く、しっかりとパスを回してカウンターにつなげるだけの技術を持っている。
上位チームから見れば、いわゆる「難敵」と呼ぶべきチームだ。






























