初の秋春制となり、8月にスタートを切ったJリーグで柏レイソルが絶好調だ。2025年シーズンでの躍進を経て、新シーズンは見事に開幕3戦全勝のスタートダッシュに成功。その強さの根底には、リカルド・ロドリゲス監督が築き上げた変幻自在のパスサッカーと、日本代表DFの驚異的な成長があった。サッカージャーナリスト後藤健生が、2011年以来となるJ1制覇の可能性を探る。【第1回/全3回】
■異彩を放つパスサッカーで「開幕3戦」全勝!
J1リーグで柏レイソルが3連勝。FC町田ゼルビア、鹿島アントラーズとともに勝点9で並び、得失点差で2位につけている。
柏は2025シーズンにリカルド・ロドリゲス監督が就任すると、徹底してパスをつなぐ独自のスタイルを確立。守備を固めるサッカーやショートカウンターが全盛の中で異彩を放った。そして、鹿島を追い上げて2位でシーズンを終えた。
ところが、2026年前半の特別シーズン(J1百年構想リーグ)ではスタートでつまずき、その後、リカルド・ロドリゲス監督は百年構想リーグを2026-27シーズンに向けてのテストの場として使い始めた。2026年8月に開幕する秋春制の新シーズンでタイトルを狙い、また、ACLエリートと並行しての戦いに備えて選手層を厚くしておこうというのである。
その結果、J1百年構想リーグEASTでは10チーム中の8位に終わったものの、プレーオフでは京都サンガF.C.に勝利して15位となった柏。新シーズンの立ち上がりが注目されたのだが、柏はそこで3連勝という結果を残したのである。
リカルド・ロドリゲス監督が持ち込んだ柏の攻撃的サッカー。システムは3-4-3だが、センターバック(CB)の攻撃への関与が特徴的だった。
とくに右サイドではCBの原田亘が常に攻撃的なポジションを取り、攻撃的MF(シャドー)がオリジナルポジションながらフリーマンとして自由にポジションを取る小泉佳穂や右ウィングバック(WB)の久保藤次郎と絡んでパスをつなぐ変幻自在な攻撃が強力だった。
ただし、2025シーズンではシーズン途中で久保や原田が負傷で欠場する試合も多く、失速気味の時期もあった。


























