■ 「ハキミも欧州産」歴史的背景がもたらす変化
ヨーロッパ生まれの選手が最も多いのは、もともとフランスなどヨーロッパ諸国との関係が深かった北アフリカのアルジェリアやチュニジア、モロッコである。
こうした地中海沿岸の国々は、2000年以上前のギリシャ・ローマ時代から南部ヨーロッパ地域と同じ歴史を歩んできていた。
たとえば、チュニジア代表の愛称は「カルタゴの鷹」だが、「カルタゴ」は現在のチュニジアを中心にした大国で、共和制時代のローマと対峙。両者が相まみえたポエニ戦争で活躍したのが、ハンニバル将軍である。
そして、近代には北アフリカは政治的、経済的にフランスの支配を受けたため、フランスには北アフリカ出身者が数多く住んでいる。
たとえば、モロッコ代表がラウンド32でオランダと戦ったときの先発11人のうち、9人はフランスやベルギーなどのヨーロッパ出身者だった。同国代表最大のスター、右サイドバックのアクラフ・ハキミ(パリ・サンジェルマン)はスペインのマドリード州ヘタフェ生まれで、レアル・マドリードの育成組織で育った選手だ。
つづく
























