「久保と谷口は絶対に外せ!」日韓W杯で完勝の頭将DF秋田豊、チュニジア撃破の必勝スタメン発表(2)日本代表に足りない攻撃パターン!ワントップは上田じゃない!の画像
秋田氏は自身の経験から、谷口彰吾には「休養」が必要だと考える。撮影/原壮史(Sony α1使用)
 現地時間6月11日に開幕した北中米ワールドカップ。オランダ代表との初戦で小川航基の強烈なヘディングから劇的な同点弾をもぎ取り、価値ある勝点1を手にした日本代表。次に対峙するのは、初戦で大敗し、監督解任の激震に見舞われたチュニジア代表だ(21日13時キックオフ)。

 史上初となる48か国制の長丁場を勝ち抜くため、この第2戦での「勝点3」は決勝トーナメント進出の命運を握る絶対条件となる。現役時代はその圧倒的な空中戦の強さから「頭将」の異名を取った元日本代表DF秋田豊氏が、日本代表の必勝シナリオを徹底解説する。
 秋田氏は2002年の日韓大会チュニジア戦において、ベンチから守備陣へ的確なアドバイスを送り、チームを歴史的勝利(ベスト16進出)へと導く極めて重要な役割を果たした。そんなピッチ外の戦術眼にも長けた頭将が、勝利の確率を最大限に高めるため「久保と谷口は絶対に外せ」と断言する。秋田氏が勝利のために選んだ、「予想スタメン」を大公開する!

 日本代表の所属するグループFは、第1節を終えて以下のような順位表となっている。

1. スウェーデン代表 勝点3
2. 日本代表 勝点1
3. オランダ代表 勝点1
4. チュニジア代表 勝点0

 今大会の北中米ワールドカップは、初めて出場国を48チームに拡大。グループステージは「12グループ×4チーム」で行われる。決勝トーナメントは32チームでスタートするため、各グループの上位2チームが自動突破となり、さらに各グループの3位チーム同士を比較して、成績上位の8チームが突破権を得る。そのため、勝点4を獲得すればほぼ「安全圏」と言われているのだ。

 実際、過去の「参加24チームで3位の上位4チームが突破」という同レギュレーションで行われた1994年のワールドカップ、そして2016年から2024年までのEURO(3大会)では、勝点4を獲得した19チーム中、突破できなかったのはわずか2チームのみ。実におよそ90%の確率で突破を果たしている。一方、勝点3だった16チームの成績を見ると、突破が8チーム、敗退が8チーム。突破確率は一気に50%まで下がり、完全にギャンブルとなってしまう。

 初戦のオランダ代表戦で勝点1を手にした日本代表としては、どうしても安全圏の「4」に乗せるために勝点3を積み上げたい。残り2試合を2引き分けでは勝点4に届かないこと、そして今後の力関係を考慮すれば、このチュニジア代表戦で確実に勝点3を奪いにいくのが道理だ。

 そうした背景を踏まえ、2002年日韓ワールドカップのグループリーグ第3戦で実際にチュニジア代表と対戦した秋田豊氏が、必勝を期す次戦のメンバーと戦い方をズバリ予想する。

■「ポケット→ニア」の得点パターンを磨け!

 まず、負傷した久保建英選手はチュニジア代表戦の出場が厳しいのではないかとみています。私と同じケガの箇所かどうか分かりませんが、ヒザの内側のくぼんだ場所に相手の足がハードに入ったりすると、歩くことさえ難しくなった経験が私にもあります。久保選手が軽傷であることを心から祈っていますが、少なくとも大事をとってスタメンからは絶対に外すべきでしょう。

 1トップには小川航基選手を推したいですね。私はチームに健全な競争原理はあるべきだと思いますし、強敵オランダ戦で結果を残した彼には、スタメンを張る資格が十分にあります。この競争心は上田綺世選手にとっても、チーム全体にとっても必ずプラスに働きます。しかも上田選手であれば、途中から出場しても確実にゴールを狙ってくれるはず。出番を得て波に乗れる小川選手と、フレッシュな状態で休養できる上田選手。どちらにとってもメリットしかない采配だと思います。

 そしてチュニジア代表戦に限らず、今後の日本代表の攻撃において一つプラスしてほしい要素があります。それは「ニアで合わせるパターン」です。

 オランダ戦の中村敬斗選手のゴールシーンでは、中村選手はゴールエリアの脇、いわゆる「ポケット」に入り込んだ久保選手からマイナスのパスを受けています。ポケットを攻略して中にカットインした選手を使うパターンも有効なのですが、ニアポストとGK、そしてセンターバックに囲まれた“狭いスペース”をより強引に突いてほしい。密集したスペースに鋭いクロスを入れ、走り込んだFWがニアで合わせる選択肢も持ち合わせれば、相手の脅威は倍増し、得点力はさらに増すはずです。

 引いて守る展開が予想されるチュニジア代表戦では、鎌田大地選手(背番号15)に攻撃のかじ取り役を期待したい。相手が自陣に引きこもったとしても、背後を狙う姿勢は常に見せなければなりません。鎌田選手には積極的にボールに絡み、とりわけ相手のフォワードとボランチの間のスペースで前を向いて配給することを求めたいです。

 彼が前を向いて攻撃を仕切り、サイドにボールを散らしてからポケットへ侵入するパスを出してもいいですし、一気に強烈な縦パスを入れて攻撃を加速させてもいい。鎌田選手が常に前を向いてボールを配給する展開を作れれば、日本代表の攻撃は非常にスムーズに流れるでしょう。

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