■最終ラインのベテラン選手には「休養」を

 最終ラインに目を移すと、チュニジア戦では谷口彰悟選手も絶対に休養を与えて外したほうがいいと思います。オランダ戦でやや動きが重そうだったというのもありますが、私の経験上、34歳や35歳くらいになってくると、どうしても試合後の回復が遅くなります。メキシコ・モンテレイの気候や、その先の決勝トーナメントのことを見据えても、ここは他の選手に出番を与えるべきタイミングです。

 また、チュニジア戦では相手が「高さ」のない両ウイングバックを狙ってくると前編で解説しましたが、ウイングバックの守備には懸念もあります。オランダ戦のコーディ・ガクポ選手のようなスペシャルなプレーヤーと相対したとき、相手の動きに対応するためのスピードや俊敏性が不足している選手では、どうしても劣勢になってしまいます。

 チュニジア代表にはオランダほどのスペシャルな選手はいませんが、それでもワールドカップに出場してくる国の選手です。いざというときに広範囲をカバーできる、スピード豊かな伊東純也選手や前田大然選手は、今のチームのシステムにおいて欠かせない存在かなと思います。

 セットプレー以外であれば、カウンターに活路を見出すであろうチュニジア代表に対して、最終ラインの選手たちがリスク管理を絶対に怠ってはいけません。「相手の2トップには3人、1トップには2人で対応する」という守備の原理原則を徹底してリスクを極力抑え、チャレンジできる場面では強くチャレンジする。そうすれば、相手の2次攻撃を防げますし、そこからの逆襲にも出られます。

 いくつか不安要素も挙げましたが、両国の地力の差は歴然です。日本としては先制点をきっちり奪い、前半のうちに3点差をつけて、後半は主力選手を休ませるくらいの気持ちで圧倒してほしいですね(笑)。勝って勝点を4に伸ばせれば、突破に必要な最低ラインはほぼクリアできるわけですから、初戦の大敗と監督解任で揺れるチュニジア代表相手に、ここで一気に勝負をかける価値は十分にあると思います。

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