■“結果至上主義”からの完全脱却!町田の進化

 町田は黒田剛監督が就任後、J2リーグで優勝し、すぐにJ1リーグでも優勝争いに絡んで結果を出し続けた。

 しかし、当初は「結果にこだわるだけのサッカー」として批判を受け続けた。僕も、町田のサッカーについては完全に否定的にとらえていた。

 ロングスローというサッカーの本質から外れた“プレー”を攻撃の中心に置いたことも理由のひとつだ。

 だが、より重要なのは、勝負にこだわるあまりプレーを切って時間を浪費する場面が多すぎたことだった。攻撃を受ければ簡単にファウルで相手を止めるとか、セットプレーのときに時間をかけて相手をじらすといった戦い方だ。東京ヴェルディの城福浩監督などは、こうした町田の戦い方を、かなり直接的な表現で批判していた。

 そうした勝負にこだわったプレーは、サッカーというスポーツのエンターテインメント性を否定するものだったし、日本サッカーの成長のためにも悪影響があると思われた。

 しかし、この1年ほどの間に町田のサッカーはドラスティックに変わってきた。

 一人ひとりの選手の成長もあって、選択肢が多彩になったし、攻撃も必ずしもロングスローを含むセットプレー一辺倒ではなくなっている。

 その集大成となったのが最終節の浦和戦。
 ロングスローに頼る場面は少なかったし、ボールデッドの時間がほとんどなかったのだ。先ほども述べたように、攻撃から守備、守備から攻撃のトランジションが非常にスムースで、パスコースが見つからずに後方でパスを回すような無駄な時間がほとんどなかったからだ。

 2026-27シーズンに向けても、町田のサッカーがこうした方向に発展していくことを期待したい。

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