■「柏の低迷」の裏側で指揮官が進めた極秘テスト
百年構想リーグ全体を通じても、「柏の低迷」は最大の驚きの一つだったような気がする。
スタートダッシュの失敗によって優勝の可能性が失われたことで、リカルド・ロドリゲス監督は秋からのリーグ戦に向けてさまざまなチャレンジを行うことに切り替えて、それを記者会見の席などで発信するようになった。
ボランチの島野怜(明治大学卒)のような新戦力を起用してみたり、ウィングバックとして右サイドのスペシャリストだった久保藤次郎を左サイドで使ってみたり、CB3人をさまざまに組み替えてみたりと、さまざまなテストが行われた。
2025年のJ1リーグで旋風を巻き起こした柏レイソルだったが、選手層という面では課題があった。
右のCBの原田亘が攻撃に参加し、右WBの久保や右サイドでフリーマン的にプレーする小泉佳穂などがポジションを入れ替えながらパスを交換する攻撃はファンタスティックなものだったが、たとえば原田や久保が欠場すると、攻守両面にわたってその穴を埋めることができなかった。
昨年のJ1リーグ終盤で、鹿島に競り負けて準優勝に終わった原因がそこにあった。
1人、2人の選手が欠場しても戦力を落とさずに戦うこと。それが、J1リーグ優勝への鍵となることは間違いない。しかも、8月から始まる2026-27シーズンで、柏はAFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)も並行して戦うことになるので、選手層の拡大は喫緊の課題だった。
柏は、そのために百年構想リーグをうまく使ったのだ。
























