大住良之の「この世界のコーナーエリアから」第183回「浦和レッズ主将が打ち立てた“世界記録”」(1)Jリーグ「最年長出場」カズも驚く「連続出場」の鉄人たち、昨季9人のうちMFは1人だけの画像
稲垣祥(写真右)は2025年、偉大な記録を打ち立てた。撮影/渡辺航滋 (Sony α-Ⅱ使用)

 サッカーは無数のディテール(詳細)であふれている。サッカージャーナリスト大住良之による、重箱の隅をつつくような「超マニアックコラム」。今回のテーマは「長く太く」。

■カズもすごいが…

 J3の福島ユナイテッドに加入したカズ(三浦知良)が2月7日に行われた「明治安田J2・J3百年構想リーグ EAST-Bグループ」第1節のヴァンフォーレ甲府戦(JITリサイクルインクスタジアム=山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場)に先発出場し、自身の持つプロとしての最年長出場記録を58歳11か月12日に延ばした。

 今年の前半に行われるJリーグのシーズン移行のためのこの「特別大会」の出場記録やゴール記録は「Jリーグ公式記録」には入らず、残念ながら「Jリーグ最年長出場記録」ではない。しかし、あと2週間ほどで59歳を迎えることなど忘れさせてしまうほど、カズは相変わらず若々しい。その気力と、まっすぐにサッカーのプレーに向き合う姿勢は、誰にも真似はできない。

 さて、今回は、「最年長出場記録」ではなく、「連続試合出場記録」の話である。2025年のJリーグ全38節、1試合も休まずピッチに立った選手が何人いるか、見当がつくだろうか。正解は17人。1クラブに0.85人という少なさなのだ。「J1選手」622人。その2.7%にすぎないのである。いかに「全試合出場」が難しいかということだ。

 ちなみに、そのなかで「全試合フルタイム出場(交代もなし)」は9人、うち5人はGKだった。フィールドプレーヤーは4人。植田直通鹿島アントラーズ)、古賀太陽柏レイソル)、昌子源(町田ゼルビア)、そして稲垣祥名古屋グランパス)である。植田、古賀、昌子はセンターバックで、稲垣はMFである。GKとセンターバック以外で全試合フルタイム出場を果たした唯一の選手、稲垣は、まさに「鉄人」と言ってよい。

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