■守備の整備で優勝候補筆頭へ

 同様に、アンジェ・ポステコグルー監督以来、オーストラリアもロングボール志向よりパス・サッカー志向に動いており、日本にとっては戦いやすい状況になっている。

 ハーフポジションをとってスペースを利用してパスをつなぐのがうまい選手たちは、相手のパス回しの中で自分たちにとって危険なスペースを見極めてカバーする能力も高いからだ。

 J1でタイトルを取っていた頃の川崎は、まさにそんなチームで、相手のパスコースを読んで守ることができた。

 従って、最近の川崎対柏の試合で、なぜ大量得点が生まれるのか、合理的に説明することは難しい。いずれにしても、攻撃力は高い両チームだ。その、強い相手の攻撃を封じるだけの守備力を構築できれば、一気に今年のJ1百年構想リーグの優勝候補の筆頭に躍り出ることが可能だろう。

 両者の次の対戦は、5月10日のJ1百年構想リーグ第16節。三協フロンテアスタジアムでの対戦となる。その頃、どちらかのチームが相手の強力な攻撃に対して守り抜けるだけの守備を構築できているのか。それとも、再び乱打戦に持ち込まれるのか……。

 特別シーズンの優勝争いにも直結するだけに、注目していきたい。

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