■両チームに残った反省材料

 結局、3対1のまま後半に入った開幕戦は、後半も両チームが2点ずつ奪って5対3で川崎の勝利に終わったが、内容的には柏が攻め込む場面が続いた。

 90分を通じてのシュート数は川崎の9本に対して柏は19本。後半だけに絞れば、川崎の3本に対して柏は11本のシュートを放っている。

 ただ、チャンスは多かったものの、柏は同点に追いつけなかった。

 細谷もチーム最多5本のシュートを放ったものの、38分のゴールだけに終わり、1点を返した直後の39分に相手DFのマークをかわして反転して打った左足のシュートがポストをかすめたのをはじめ、何度かあった決定機で決めきれなかった。

 それに対して、川崎は点取り屋のエリソンがきっちりと3ゴールを決めきっただけでなく、ほとんどチャンスをつくれなかった後半にもCKからJ1デビュー戦となったDF松長根悠仁が難しいヘディングシュートを決め、さらに後半アディショナルタイムにはバイタルエリアでパスをつないで最後は脇坂が抜け出して決めた(初めて、川崎らしい得点だった)。

 川崎は、内容的には攻め込まれる時間が長かったが、山原怜音、松長根、谷口栄斗と新加入選手3人を並べた最終ラインや、やはり新加入のGKブローダーセンがよく守って同点を許さず、柏とは対照的に非常に効率よく点を取って勝利に結びつけた。

 ただし勝利した川崎も、想定したようにボールを握ることができずカウンターとセットプレー頼りになってしまったことは大きな反省材料だろう。一方、柏としては攻撃力は示したものの、相手のドリブル攻撃から同じような形をつくられていきなり3点を失ってしまったのだから、ゲームの入り方を考え直さないといけない。

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