■中東の大会で「東アジア勢」が上位独占
このところ、アジア・サッカー連盟(AFC)主催の大会の多くが中東諸国で開催されるようになっている。サウジアラビアやカタールは石油や天然ガスがもたらす無尽蔵とも言える資金をスポーツに惜しげもなく投入している。
将来の天然資源の枯渇や価格の下落に備えて、世界での存在感を高めておくためにスポーツを利用しようとしているのだ。2022年にはカタールという小国が4万人以上のスタジアムを8つも建設してワールドカップを開催し、2034年にはサウジアラビアでのワールドカップ開催が決まっている。
そして、サウジアラビアの国内リーグにはクリスティアーノ・ロナウドをはじめ、ワールドクラスの選手が次々と引き抜かれていく。U23アジアカップと同時期にはスペインのスーパーカップまでサウジアラビアで開催されて物議を醸した。
しかし、彼らの強化は順調には進まない……。
今大会でも開催国のサウジアラビアはベトナムとヨルダンの後塵を拝してグループリーグで敗退。カタールに至っては3戦全敗(得点0)の惨敗に終わったのだ。中東諸国で準々決勝進出を果たしたのはシリア、ヨルダンだけとなり、ベスト4は日本、韓国、中国、ベトナムの東アジア勢が独占した。
ベトナムは前述のとおり2018年大会での成功をバックにこの大会に力を入れているし、中国は昨年のU20アジアカップで準々決勝で敗退したものの、これまでの中国サッカーのイメージを覆すような良質のプレーを見せていた。
サウジアラビアの暑さの中での大会で東アジア勢が上位を独占したことは、大きな出来事だったような気がするのである。













