■鬼木監督は鹿島の「何」を変えたのか?

――もともと力のあるチームで、鬼木監督は何を変えたのでしょうか。

後藤「鬼木監督は最近よくインタビューで、勝たなければいけないではなく勝ちたいと、選手たちが自分で思うように仕向けるのが大変だったと話している。鬼木監督は戦術で勝とうとするより、うまく選手の気持ちを良い方向へ持っていこうとするタイプなんじゃないかな。フロンターレでJ1を4度制したけど、まったく違うタイプのチームを率いて1年目で優勝したんだから、大したものだよね」

大住「フロンターレでも、監督に就任した最初のシーズンで優勝したからね」

後藤「そうそう。シーズン前、鹿島をフロンターレみたいにするんだろうかとか言われていたけど、全然そうじゃなかった」

大住「一度、そうしかけたけどね」

後藤「そこが、僕にもちょっと分からないところなんだよ。最初はフロンターレのようにしようとしていたけど方針を急転換したのか、当初からおそらくそうなるだろうと思いつつ、いろいろなことを試していただけなのか。本人に聞いてみたいね」

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