
今回のtotoはJ1第30節の8試合と、J2第30節の5試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。
■「ビッグクラブ」同士の激突
記事前半では、出場停止の影響によって首位の京都サンガF.C.が勝利を逃すと予想した。では、今節、首位の交代は起こるのだろうか。
大接戦となっている上位だが、すでに第30節を消化しているチームもあるため、今節首位に浮上する可能性があるのは2位の鹿島アントラーズと3位の柏レイソルだけになっている。
鹿島は今節、浦和レッズのホームへと乗り込む。人気、実力ともに兼ね備えたビッグクラブ同士の激突に、スタジアムは真っ赤に燃え上がることだろう。
今シーズン最初の対戦は、1-1の引き分けに終わった。その痛み分けで、このカードの対戦は7戦連続ドローという珍記録を生み出すに至った。
そのドロー街道も、いつかは終わることだろう。だが、今節が終点にはならないとみる。両チームとも、相手チームを凌駕する勢いを感じないのだ。
浦和は勝利と敗戦を繰り返している。鹿島は6戦無敗であるものの、現在、中位以下のアビスパ福岡、清水エスパルスと引き分けるなど、好調とは言えない状況だ。
通算では38勝20分26敗と鹿島が勝ち越しているが、今回戦う浦和のホームでは16勝9分16敗と五分の星。その数字もこの試合の結果を暗示しているようであり、珍現象の継続を予想する。